私もFX自動売買歴が10年以上と長いんですが、本当に含み損は悩ましい問題ですよね。
でも、実は含み損には「良い含み損」と「悪い含み損」の2種類があるって知っていましたか?
もし、含み損を「悪い含み損」から「良い含み損」に変えることができたら、あなたの運用状況も好転できるかもしれませんよ!
「良い含み損」と「悪い含み損」の違い
「良い含み損」の例
リピート系自動売買の場合、下図のように想定レンジ内で為替レートが変動することが多いので、指値の新規注文が約定した後、決済レートとは逆方向にいく場合がよくあります。
この場合、時間はかかりますが、為替相場はレンジを形成しやすいので、いずれは為替レートが上昇して決済されることが多いです。
つまり、リピート系自動売買では含み損は避けて通れないものであることがわかるはずです。
ただ、新規ポジションはいずれ決済されて実現利益となるという意味で、「将来の利益のタネ」であるので、適度な含み損は望ましいともいえます。
この適度な含み損は、FX自動売買を運用する上で必要なことから、私はこのようなポジション状態を「良い含み損」と呼んでいます。
「悪い含み損」の例
では、逆に「悪い含み損」というのはどういうものなのでしょうか?
イメージしやすいのが、一方的なトレンド相場にもかかわらず、逆張りで平均購入単価を下げていく、いわゆるナンピン買いによる含み損拡大の状態がわかりやすいでしょう。
「下手なナンピンはすかんぴん」(下手なナンピン買いをすると損が膨らむだけ)という相場格言もあるくらいですが、相場反転を狙って、ナンピン買いをするとたいてい失敗します!
私自身、明確な相場観のないまま、かつてトルコリラ円投資でナンピン買いをやってしまって、100万円近くの損失を出したこともありました。
「悪い含み損」は絶対放置してはいけない!
ところで、実はこの「悪い含み損」は絶対放置してはいけないんです!
長年のFX自動売買経験からわかってきたのですが、悪い含み損を放置すると、比較的高い確率でロスカットすることが多いです。
というのも、この悪い含み損には、下記の3つの問題点があるので厄介なんですよね。
- 資金拘束
- 証拠金維持率の低下
- スワップポイント負担
まず、資金拘束ですが、FXは証拠金取引である以上、取引を継続するためには必ず証拠金を差し出す必要があります。
このため、ポジションを建てれば建てるほど、必要な証拠金はどんどん増えていきますよね。
もし、いずれ決済することになるのであれば、その証拠金は無駄になりませんが、悪い含み損の場合はたいてい、塩漬けポジションになっているケースが多いので、無駄に資金拘束されてしまうわけです。
その結果として、無駄な塩漬けポジションの評価損とその必要証拠金とのダブルのマイナス効果によって、証拠金維持率が急激に低下していくのです。
また、昨年頃から顕著になってきたのが、米ドル円やクロス円(米ドル円以外の通貨と日本円による通貨ペア)を中心としたマイナススワップ問題です。
世界的なインフレによって金利引き上げの動きが続く一方で、日本だけ金融緩和路線を続けたため、米ドル円やクロス円の急騰が起きました。
この結果、FX自動売買で外貨売りをしている場合は、新規約定によるポジション数の増加とともに、スワップポイント負担がかなり大きくなりました。
つまり、スワップポイント負担については、長期間保有するほど、スワップポイント負担により決済利益が削られていきますので、無視できない問題となるわけです。
「悪い含み損」にならないための解決策って?
では最後に、悪い含み損にならないための解決策を一緒に考えていきましょう!
悪い含み損になる原因は上述してきたとおり、一方的なトレンド相場で、ナンピン買いすることで塩漬けポジションが増えることが大きな要因でした。
つまり、逆に考えれば、トレンド相場になりづらく、レンジ形成しやすい通貨ペアを選ぶことができれば、良い含み損に切り替えることができますよね?
そのためには、相場変動の要因になりやすい金利差が小さい通貨ペア(例えば、超低金利が続く日本円が絡まない通貨ペア)を選ぶことが大切です。
FX自動売買では、ぜひ上記のポイントを意識して、通貨ペアを選んでみましょう!
これは金利差が小さい通貨ペアを3つ組み合わせた分散効果のおかげで、長期間含み損を一定レベルに抑えることができているのです。
悪い含み損になるのを防いで良い含み損の状態をキープできているイチオシの戦略なので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
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